『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリック監督によるストップモーション・ダークファンタジー。
もっとティム・バートン寄りの「キモ可愛い」作品かと思ってたら意外やデヴィッド・リンチを思わせる「ガチでアレ」な作品だったので思わぬ拾い物をした気分。
一応「一般向けのファンタジー」という体裁は維持しているものの、全編に渡って「悪い夢」を見ているような不穏な空気に満ちた世界観といいあまりにもネジの外れた登場人物達といい、ブレーキを踏んでもなお滲み出してくる悪趣味精神というかダークネス嗜好というか「好きもんの波動」を感じて個人的にはめちゃめちゃツボでした。
変態の領域に達しているストップモーションはもとより物語もデザインも音楽も1つの作品を構成する要素として非常に丁寧かつバランスよく作り込まれており、作品全体として「ブレてない」印象。 ビジュアル面では色調のトーンを落とした「つまらない日常」と、気が狂ったような色彩に溢れた「ここじゃないどこか」のとの対比がコララインの心象をそのまま投影したようで面白かったです。
うっかり子供に見せると結構なトラウマを作る可能性があるので、チビッコのいるご家庭は要注意。
コララインとボタンの魔女 / Coraline | |
公開: | 2009年 |
制作: | アメリカ |
監督: | ヘンリー・セリック |
出演: | ダコタ・ファニング / テリー・ハッチャー 他 |
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