性に対して異常な執着を示し、それが原因で死を迎えた男、その息子で早食い競技のチャンピオンであり「食べること」=アイデンティティとなっている男、さらにその息子で、剥製制作にアート性を持ち込む余り禁断のモチーフに手を出してしまう男。とまあ「性・色・死」と、親子3代に渡る怒濤の一大変態絵巻、なわけですが、祖父と父の話と孫の話がかなり乖離してしまっておりオムニバスにする意味がよく解らない作品になってしまったという印象なのがちょいと残念。
後で調べたところ祖父と父親の話は共通の原作があり、孫の話だけは監督が後で付け加えたものだとのことで、そりゃ乖離もするわな。まあ、確かにオチは付いたけど。
剥製師の作業風景や器具の醸し出すフェティッシュな感覚、全体に漂う神経症的なピリピリした空気感はかなり好きだったんですけどね。
あと、どーでもいいけど父親の話いくら何でもゲ○吐くシーン多過ぎで、食欲がもうモリモリと減退しました(死)食事しながらの鑑賞は禁物。
TAXIDERMIA | |
公開: | 2006年 |
制作: | ハンガリー/オーストリア/フランス |
監督: | パールフィ・ジョルジ |
出演: | ツェネ・チャバ トローチャーニ・ゲルゲイ マルク・ビシュショフ シュタンツェル・アデール 他 |
![]() タクシデルミア〜ある剥製師の遺言〜 [ ツェネ・チャバ ] |
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