ファントム・オブ・パラダイス

ドラマ

ブライアン・デ・パルマ監督による74年公開のカルト傑作。マトモに見直すの20年ぶり位だったんだけど、テンション高いわビザールだわフリーキーだわ、やっぱイイ映画ですねコレ。ファントムのデザイン、今見てもカッコ良いなー。ヴォコーダー声で喋るとこもニクい。(何故小学生がこんなの見てたんだか)

ファントム役のウィリアム・フィンレイもかなり良い味出しているのだけど、やはり何と言っても敵役スワンを演じ、この作品の音楽も担当しているポール・ウィリアムスのアヤシサ加減が飛び抜けて素晴らしい。サラサラの長い金髪をなびかせた、おかしな頭身のグラサン小男。どう考えても「ヘン」なんだけど、そのヘンさに痺れます。主人公もヒロインも、映画そのものすら食ってしまうこの圧倒的な存在感。あああカッコイイいいい!そりゃまあ「美青年」という設定は如何なものかと思うけど、彼の存在がこの映画の「フリーク度合い」を一気に引き上げていると言っても過言ではないでしょう。こんな奇怪な外見の人物が非常に美しい音楽(カーペンターズの「RAINY DAYS AND MONDAYS」とか)作ってるってのも意外性があって面白いかと。

劇中で使用される楽曲群も、冒頭でフィンレイの歌うテーマ曲「Faust」からエンドクレジットでウィリアムズ自身が歌う「The Hell Of It」まで、多少古さは否めないものの名曲ぞろい。内容もグラムロックにサーフィンにバラードとかなり手広く、作曲家・ウィリアムズの面目躍如といったところでしょうか。こんな映画なのに「じっくりしっとり」聴いちゃうじゃないか!

まあ「映画」それ自体としては、何か勢いだけで撮ってんじゃないかと訝しむような無茶苦茶さがあるのも確かなんだけど、映画への熱意というかナンというか「作りたくて作ってます!」的な潔さがあって非常に好感が持てました。ファンの人にとってはブーイングかもしれないけど、自分としては80年代以降のデ・パルマって全然好きになれないからなー。

ちなみにこれだけ映画的虚構に満ち溢れた作品ながら、ジェシカ・ハーパー(サスペリア!)演ずるヒロインが有名になるにつれてどんどん「バカ女」になっていく様だけはなんだか不必要なまでにリアルで、一体現実においてデ・パルマにナニがあったのか少し心配になってみたり。そーいやこの後しばらく女が殺される映画ばっか撮ってましたねこの人。怖っ!



Phantom of the Paradise
公開:1974年
制作:アメリカ
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演: ウィリアム・フィンレイ
ポール・ウィリアムズ
ジェシカ・ハーパー
ゲリット・グレアム 他


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