ヴァンパイア/最期の聖戦

アクション

ウルトラB級映画監督のジョン・カーペンター師匠による吸血鬼映画の大傑作。俳優、脚本、演出、音楽と、どれをとっても完璧なまでの「B級」映画として完成されており、長年カーペンター作品を見続けている身としても全身が歓喜で打ち震えるほどの感銘を受けました。一種様式美。

なまじヒネった展開にしようと工夫したため余計こじれて最終的にはホラーだか何だかよくわからない奇怪な作品に変貌を遂げるというカーペンター作品にはままありがちな展開となっており、ファンとしては本当に喜ばしい限り。

壮大な設定にもかかわらず舞台が南部の田舎町限定だったり、武器などの小道具が必要以上にチープだったり、テーマ音楽がカーペンター自身の作曲による相変わらずワンパターンなアレだったりと、低予算ゆえの様々な苦労を連想させる様なポイントがちりばめられており、思わずウンウンと頷いてしまうことしきり。まあ、巨額の予算を投資してもBっぽくなってしまうのがカーペンターの持ち味ではあるのだが。

ちなみに作中では相変わらずやり過ぎなくらいトリッキーな演出がこれでもかと連発するわけですが、中でもヴァンパイアハンターである主人公が吸血鬼を狩るシーンは最たるもので、そのハンティングのやり口は従来の吸血鬼退治モノとは確実に一線を画す、極めて斬新な手法だと言えます。以下「斬新な吸血鬼ハンティング」の方法。

1:日中、吸血鬼の巣に入りこみ、1匹ずつ銛で突き刺す
2:車のウィンチで巻き上げ、外に引きずり出していく
3:日光の直射で吸血鬼死亡(派手に燃えます)
4:以下、1~3の繰り返し

スゴいですね!シビれますね!さすが巨匠、やることが違います。まさに奇才の発想!

でも何が一番すごいかというと、どうもカーペンターはこの演出を「マジで」やってるっぽいという点に尽きるのではないでしょうか。いつだって真剣なのです、この人は。 まだ見ていない人は今すぐレンタルビデオ屋に駆け足!


Vampires
公開:1998年
制作:アメリカ
監督:ジョン・カーペンター
出演: ジェームズ・ウッズ
ダニエル・ボールドウィン
シェリル・リー
マクシミリアン・シェル 他


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