映画に対する情熱が一線を越えて遥か成層圏まで舞い上がっちゃった孤高の監督・セシルB・ディメンテッドと、彼の創作を支える狂信的映画製作(&テロ)集団 スプロケット・ホールズの大活躍を描いた痛快テロリズム拉致監禁爆笑コメディ。
最近ちょっとした機会があって久々に見直したのですが、なんだか遠い昔に置いてきたはずのアングラ魂を取り戻すことができました。やはりアーティストたるもの己の理想を実現する為には女優を拉致ってみたり気にくわない人間を5、6人射殺するくらいの気概がないとね。
「映画的不正者に死を!」は映画史に残る名言。
監督は伝説の悪趣味映画「ピンク・フラミンゴ」で全米中を吐かせた(間違っても泣かせた、ではない)ハリウッドの変態狂人ジョン・ウォーターズ。「ピンク~」に比べると今作は映画としての体裁を保っているだけまだマシかも、とか思ったり。劇中「死ね!パッチ・アダムス」とか問題発言が頻出するわけですが、なんせこの監督、「優しさ」とか「愛」とか「倫理」とか、そーいう恥ずかしいモノゴトを真顔で語ってしまうような連中に対しては顔にウンコを投げつけないと気が済まない性分なんで、まあ「アレな人」のやることと思って笑って許してやって下さい(笑)
ちなみにメンバーの中では悪魔教信者のゴス娘(マギー・ジレンホール)が個人的にお気に入り。つーかスプロケット・ホールズ本気で入りたいなあ。
(注)「スプロケット・ホール」とは映写機の歯車に噛ませるためフィルムの両端に連続して開いている四角い穴のこと。
Cecil B. Demented | |
公開: | 1985年 |
制作: | アメリカ・フランス |
監督: | ジョン・ウォーターズ |
出演: | スティーヴン・ドーフ メラニー・グリフィス アリシア・ウィット パトリシア・ハースト マギー・ジレンホール 他 |
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