どつかれてアンダルシア (仮)

コメディ

スペイン生まれのブラック・コメディ作品。「ブラック」なんて言葉を通り越して、相当にドス黒い空気が充満しているような気もしますが、とりあえず気にしないように。

映画は「伝説のお笑いコンビ」ニノ&ブルーノが十数年ぶりに再結成する晴れの舞台、大観衆を前にして突然殺し合いを始めるところからスタート。すっかりコントのネタだと思い込み観客は大受けで拍手喝采。いきなり黒いってば。

その後物語は過去へと遡ってゆき、彼らが田舎町で偶然出会い、ふとしたきっかけでお笑いコンビを結成する経緯からその後の展開までを、その時代その時代の時事問題や風潮などを絡めつつ丹念に描いてゆくわけですが、やはり見所はもともと自閉症気味だったニノと自信家なブルーノという強固な信頼・友情関係で結ばれたコンビが、名声と金銭を得ることで性格がどのように変化し、いかに激しく憎しみ合うようになっていくのかという点に尽きるでしょう。

出会い・ささやかな喜びに満ちた生活・やがて来る気持ちのすれ違い、そして破局。こうやって振り返ってみると、まさしくこれはラブストーリーですね。純然たる愛憎劇。普通のケンカから、次第に常軌を逸した大規模な嫌がらせへと過剰にエスカレートしていく泥沼の展開は、確かに「病的」で「狂気を孕んでいる」のだけれども、あながち有り得ない話ではないところが逆に恐ろしくも哀しかったり。

ラストシーンは笑いつつもちょっとホロりとさせられました。


Muertos de risa
公開:1999年
制作:スペイン
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演: サンティアゴ・セグーラ
エル・グラン・ワイオミング 他


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